短歌# 石川啄木『一握の砂』より 東海(とうかい)の小島(こじま)の磯(いそ)の白砂(しろすな)に われ泣(な)きぬれて 蟹(かに)とたはむる ふるさとの訛なつかし 停車場の人ごみの中に そを聴きにゆく 不来方のお城の草に寝転びて 空に吸はれし 十五の心 はたらけど はたらけど猶わが生活楽にならざり ぢつと手を見る たわむれに母を背負いて そのあまり軽きに泣きて 三歩あゆまず